ニュース・ブログ
腸内環境を整えよう!
2022-08-17
副腎疲労の第2段階では、腸内環境が悪化しやすいのも特徴です。
まず、自律神経のバランスが崩れ、休息モードの副交感神経よりも、
緊張・興奮モードの交感神経が優位になり、胃腸の消化機能が落ちます。
また、副腎疲労は忙しい人がなりやすく、外食など簡単に済ませる傾向があり、
食事の栄養バランスも悪くなりがちで、腸内環境の悪化に拍車をかけます。
その結果、腸内に炎症が起こり、それを抑えるために、さらに、
コルチゾールが分泌され、副腎疲労が進行するという悪循環に陥ります。
『腸』は免疫の大事な拠点なので、腸内環境が悪化すると、
風邪などの感染症にかかりやすくなったり、逆に免疫が暴走してしまい、
アレルギー性疾患やリウマチなどの自己免疫疾患が引き起こされやすくなります。
なので、副腎疲労を改善するためには、まず『食習慣』を見直して、
腸内環境を改善することが非常に重要になってきます。
そのために腸に良い食品をとることも大事ですが、
まずは、腸内環境を悪化させる食品を避けることが先決です。
【避けるべき3つの食品】
腸内環境を悪化させる代表的な食品は、砂糖・小麦・乳製品です。
腸内には、身体に有益な善玉菌と有害な悪玉菌が存在しますが、
健康は人は、善玉菌優位の腸内環境が保たれています。
①砂糖
砂糖は腸内の悪玉菌の大好物なので、取り過ぎてしまうと、
腸内の悪玉菌が優勢になり、腸内環境は悪化してしまいます。
特に市販のお菓子やジュースに含まれる果糖やブドウ糖化糖液には要注意です!
甘味が欲しい場合は、はちみつやメイプルシロップ、ココナッツシュガー、
みりんなどを料理に活用すると良いですね!
②小麦
小麦にはグルテンというたんぱく質が多く含まれますが、このグルテンに含まれる、
グルジアンというたんぱく質が、腸内の細胞を傷つけて炎症を引き起こします。
そのため、小麦は極力避けた方が無難で、どうしても麺類やパンを食べたい場合は、
米粉で作った麺やパン、あるいは、そば粉100%の十割そばなどを食べられると良いと思います。
③乳製品
牛乳に多く含まれる「αカゼイン」というたんぱく質は、体内では消化できません。
そのため、乳製品をとると、腸内に消化されないカゼインが増え、
それがアレルギーの原因物質となって、腸の炎症を引き起こします。
また、乳製品に多く含まれる乳糖も、日本人の多くは腸で分解できません。
寝ても疲れがとれない人は、まずは2週間、砂糖・小麦・乳製品を一切取らないで過ごすと、
体調の明らかな変化を感じられると思いますので、是非オススメします。
腸内環境を悪化させる食事を排除出来たら、次は腸内環境を整える食事を積極的に摂取しましょう!
【意識してとりたい3つの食品】
①食物繊維
食物繊維には腸内の善玉菌を増やしたり、老廃物を体外へ排出したり、便通を良くする働きがあります。
食物繊維が多い食材は、穀類、イモ類、野菜、キノコ類、海藻類、豆類などです。
②発酵食品
発酵食品に多く含まれる乳酸菌は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える上で最適です。
ただし、チーズやヨーグルトなどの乳製品は上のカゼインの観点から、避けた方がよいかもしれません。
日本人の腸には、漬物、梅干し、味噌汁、納豆、甘酒など、
昔からなじみのある発酵食品が適しています。
③食物酵素
食物酵素は食品に含まれている酵素のことで、体内で産生される消化酵素を助ける働きがあります。
食物酵素の補給源としては、大根やショウガなどの野菜、レモン、パイナップル、キウイなどの果物、
マイタケなどのキノコ類、塩こうじ、味噌、納豆、梅干しなどの発酵食品が代表です。
【まごわやさしい】
栄養バランスのいい食生活の基本として、「まごわやさしい」という言葉があります。
これは身体にいい食材の頭文字をとった言葉なので、覚えておくと良いと思います。
「ま」・・・豆類。大豆や納豆、味噌などの大豆加工食品。
「ご」・・・ごま、ナッツ類など。
「わ」・・・わかめなどの海藻類。
「や」・・・野菜。(特に旬の野菜)
「さ」・・・魚。小魚、貝類、イカ、タコなどの魚介類。
「し」・・・しいたけ、キノコ類全般。
「い」・・・イモ類。さつまいも、ジャガイモなど。
避けるべき食品はしっかりと避けつつ、取り入れたい食品を意識して取り入れ、
栄養バランスに気を付けて、副腎の疲労を解消しましょう!!
次回は副腎疲労の解消に役立つ『ファスティング』についてお伝えしたいと思います。