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寝ても疲れがとれないのは、〇〇が原因かも!?
2022-08-04
「睡眠時間は足りているのに、疲れがとれない・・・」
「身体がだるくて、朝からやる気がでない・・・」
といった慢性的な疲労にお悩みの方は、多いのではないでしょうか?
「若いころは、もっと頑張れたのに、歳のせいかな・・・?」
と年齢のせいにしてしまいがちですが、そのような症状が日常的に続く場合は、
『副腎疲労』を疑った方がいいかもしれません。
副腎疲労は病気ではありませんが、ストレス社会にみられる特有の症状で、
自覚がないまま進行することも多く、そのまま放置してしまうと、
睡眠の質の低下やアレルギー症状、自律神経失調症、
うつなどの精神疾患を引き起こす原因ともなり、
最悪なケースでは、疲れ果てて動けなくなってしまいます。
【副腎疲労の最大の原因はストレス】
副腎疲労とは文字通り「副腎」が疲れている状態です。
子供から高齢者まで幅広い年代でみられる症状ですが、
特に多いのが30~40代の働き盛りの年代です。
副腎は腎臓の上についている小さな臓器で、複数のホルモンを分泌しています。
中でも代表的なものがコルチゾールで、肝臓で糖の代謝を促し、
筋肉でタンパク質の代謝を促し、脂肪細胞で脂肪の代謝を促して、
それぞれエネルギーに変え、身体を元気にする働きがあります。
通常、コルチゾールは、朝方に分泌量が増え、身体を活動モードにします。
逆に、夜になると分泌量が減るので、身体を休眠モードにしてくれます。
(自律神経の交感神経と副交感神経の関係性と似ていますね)
しかし、副腎が疲労してくると、朝方になってもコルチゾールが分泌されず、
エネルギーが不足して寝起きが悪くなったり、逆に、夜にコルチゾールが再上昇して、
睡眠の質を低下させたり、寝ても疲れがとれなくなってしまいます。
【副腎疲労になるプロセス】
本来、副腎は頑丈な臓器なので、慢性的なストレスを受けても、
症状が出るまでには、2~3年かかると言われています。
最初のうちは、絶え間ないストレスに対して、副腎は元気にフル稼働し続けますが、
この間は、肉体的にも精神的にもハイになり、むしろ毎日が充実しているように感じます。
これが副腎疲労の第1段階です。
ところが、長期間ストレスが続くと、副腎は徐々に疲れ始め、コルチゾールの分泌量が減少します。
これが第2段階で「寝ても疲れがとれない」「午前中にやる気が出ない」などの症状が出始めます。
寝起きが悪くなったりやる気が出ないので、コーヒーやエナジードリンクなど、
カフェインの覚醒作用に依存する傾向にありますが、実はこれが問題をさらに悪化させます。
カフェインの効果は一時的なものであるばかりではなく、
カフェインには、コルチゾールの分泌を妨げる働きがあります。
そのため、カフェインの効果が消えると「気力がダウンし、コーヒーを飲む」が習慣化し、
カフェインの効果が消える→気力ダウン→コーヒー飲む、という行為を繰り返します。
毎朝、エナジードリンクを飲むことが習慣化している人や、
1日に何杯もコーヒーを飲まないと気力が出ないという人は、
副腎疲労の第2段階にあると考えても良いかと思います。
さらに副腎疲労の第2段階になると、甘いものを欲しがるようになります。
コルチゾールには、体内の糖質・タンパク質・資質を分解し、
血糖値を上げる働きがありますが、副腎疲労により、分泌が低下すると、
血糖値が上昇しないので、すぐにエネルギーとなる甘いものを欲します。
また、この段階になると、副腎から分泌されるアルドステロンというホルモンの分泌も低下するため、
腎臓でのナトリウムの再吸収が抑えられ、尿からのナトリウム排出量が増加します。
その結果、身体の中は、低ナトリウム状態となり、それを解消するため、
副腎疲労の人は、しょっぱいものを欲しがる傾向にあります。
さらに、副腎疲労の人は、ストレス解消のために、アルコールの量が増えるのも特徴です。
甘いもの・しょっぱいもの・アルコールをやたらと欲しくなる場合は、要注意です!
この状態が続いているのに、それを放置し続けてしまうと・・・
第3段階の「疲れ果てて、動けなくなる」という状況に陥ってしまいます。
では、そうならないために、どうしたら良いのか??
次回は『食習慣』を中心に対策をお伝えしたいと思います。