ニュース・ブログ

50歳からの筋活のススメ

2021-02-23

【50歳前後が体が衰えていくのか、キープできるのか分かれ目の世代】

 

筋肉」が必要といわれても、ピンとこない方も多いかもしれません。


しかし、筋肉は日常のあらゆる動作をするために欠かせない器官です。

立つ・座るといった単純な動きも、すべて筋肉が伸び縮みすることによってなされています。

体を動かし支えるほかにも、血液を送り出したり、さまざまな代謝とも関連したり、

免疫にも深く関わっていたり、ホルモンを分泌する機能を持っていたりします。


また筋肉のサポートによって強くなり、血管系リンパ系などの循環器もスムーズに動くのです。
それほどに重要な筋肉ですが、残念ながら年齢と共に減少してしまいます。

 

何もしないと、体全体の筋肉の2/3以上を占めている下半身の筋肉量は、20代以降減少し続けます。

20代のころより50歳なら約10%、80歳なら約30%、筋肉量が減るともいわれているのです。

 

「階段の上り下りがこわい」

「疲れが取れなくなった」

「慢性的な冷えやむくみがある」

「腰痛や肩こりに悩まされている」


といった現象も、実は、筋肉の衰えが原因かもしれません。


40代なら、疲れや肌のたるみ体型の変化を実感する程度かもしれません。

ですが、50代、60代になると体力の衰えが顕著になり、何をするにもやる気がでずに、ついこもりがちに。

このようにほとんど動かない生活をしていると、筋肉はどんどん衰えていきます。
そうすると、ちょっとしたことでも転びやすくなり、最悪、骨折からそのまま寝たきりになるケースも起こり得ます。

加齢により、寝たきりになったり、要介護になったりしてしまうのは、ある意味仕方のないことかもしれません。

でもその可能性を少しでも減らすために、今、筋肉を鍛えること (筋活)を習慣化することが大切なのです。

 

筋肉を鍛えることによって、以下のようなメリットがあります。

 

①美しい表情と顔のハリ

 

体幹には大きな筋肉が集中しています。この部分の筋肉が、美しい姿勢の維持には大切。

また、その動きは、連動するデコルテ顔のハリにも大きな影響を与えます。

 

太りにくい体を維持する

 

筋肉量が多いとそれだけ代謝がアップし、脂肪を燃焼しやすくなります。

 

疲れにくく、肩こり改善

 

筋肉が正しく腕を支えると、余分な力が入らず、肩こりにもなりにくくなります。

老廃物の代謝が促され、疲労回復がスムーズになります。

 

④美しいも筋肉が支えている

 

老廃物が滞りやすい下肢。男性に比べて女性がむくみやすいのは、

男性よりもベースの筋肉量が少ないのが理由です。

 

脚の筋肉を鍛えると、リンパの循環をサポートして改善します。

脚はもちろん、顔の血色までよくなり、むくみの改善にもつながります。

 

颯爽と歩ける

 

全身の筋肉の約6割が集まっている下半身。

 

筋肉があると、綺麗な姿勢を保ちやすくなり、

足をすっと上げることができ、素早い体重移動も容易になります。

颯爽とした歩き方の要は、筋肉といえるでしょう。

 

そして更に大事なことが、筋肉脳神経の関係。

 

私たちが手や足など体を動かすためには、まず脳神経細胞が「体を動かして」と指令(電気信号)を出します。

 

その信号が脊髄神経を通じて目的とする筋肉に伝わり、筋肉の収縮が始まります。

そして筋肉が動くと、今度は逆に筋肉から脳に感覚神経を通じて電気信号が送られて、痛み疲れを感じています。


つまり、筋肉を動かし続けることで、脳内の神経細胞からの情報伝達が、

運動神経 ⇒ 感覚神経 ⇒ 運動神経 ⇒ 感覚神経と、繰り返し行われることになり、

 

結果的に、脳神経細胞が活発に活動することとなるため、トレーニングになるのです。

 

つまり、筋活 → 脳トレ となり、認知症もの忘れの予防にも繋がります。

 

更に、うつ不眠対策にも、筋活が役に立ちます。

 

うつ病が起こるメカニズムについては、明確に解明されているわけではありません。

今までは、いわゆる「ココロの病」と称されてきた「うつ病」ですが、

最近の脳科学研究の進歩によって、「うつ病」は脳機能障害であることがわかってきました。

脳内で分泌される神経伝達物質(NTM)の不足がうつ病の原因に大きく関わっています。

NTMとはドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどの脳内ホルモンのことをいい、

脳内ではメッセンジャーとして、情報伝達に大きな役割を果たしています。

またこれらNTMは、互いにバランスを取りながら分泌量が厳密にコントロールされています。

その一つ、セロトニンは精神の安定を担う脳内物質であり、

これが十分に分泌されることで心が安定し、ココロの健康(メンタルヘルス)を維持出来ます。

 

運動不足が長期にわたるとセロトニンの分泌量が徐々に減少し、

不安悲しみといったストレスを感じやすくなり、常にストレス過多の状態に陥ります。

 

さらに、運動とならんで脳の健康維持に必要不可欠な「睡眠」の質も悪くなるため、

睡眠不足となり、疲れも取れにくくなります。

 

また、運動不足が続くと全身の血行も悪くなり、新陳代謝が衰えていきます。

こうなると脳のエネルギー不足が生じ、脳神経細胞の活動にも影響を与え、

ますますストレスを感じやすくなるのです。

運動をすると、心地よい疲れを感じると共に、感情が安定します。

運動の後は、なんだかすっきりと眠れたという経験がある方も多いのではないでしょうか?

それがまさにセロトニンが適切に分泌された証拠なのです。

しっかり筋肉を動かすことは、心の安定にもつながります。

 

是非、50代からの適切な運動習慣を身につけたいものですね!

 

コラソン治療院では、運動指導も行っていますので、気になる方は、是非ご相談ください。